まんがと猫と京都のくらし

京都在住の漫画家が猫を愛でながら生きています

猫の話

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ちょうど一年前に飼い猫を腎臓リンパ腫で亡くしているのですが、また飼い猫に喉頭がんの診断が下されてしまいました。

再び悪性腫瘍との戦い。戦いというより、受け入れて準備する、という状態です。

備忘録としてこれまでの経過をまとめておきます。

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5~6月ごろ

夫が銀の声のかすれを気にしだす。もともと慢性的に鼻炎があり、くしゃみや咳が常にあるような子だったので、夫が気にし出した頃に私は普段との違いが気付けなかった。

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6/21

かかりつけの動物病院に相談に行く。4月に定期検診として診察してもらっていたけど、その時は相変わらず鼻炎が続くので一回しっかり検査しましょうということで、綿棒で採取した粘膜を生検に出し、結果なにも問題はないということになっていた。

一転この日は明らかに呼吸音に異常が認められたので、今度は呼吸器内科へ紹介状を書きますということに。予約がなかなかすぐには取れず、診察まで10日以上空く。

 

  • この10日ほどの間に、どんどん呼吸時の異音やいびき、鼻水の変化、後鼻漏のような音が増えていく。

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7/2

呼吸器内科で問診の後、必要そうな検査をいくつか提案される。

まず喉に何か異物ができていそうなのは素人目にも予測されたので、最初から全身麻酔での検査をお願いすることに。

麻酔のための血液検査、レントゲン、そして内視鏡検査(生検あり)、鼻炎の原因を探るためCTなどなど…どこまで実施するかは飼い主次第。最善を尽くしたいので必要なものは全てやってもらう。

声帯付近の組織を切り取るという生検になるので、術後腫れて呼吸困難になる恐れがあります。ということで一泊入院をして経過を安全な環境で観察してもらう。

  • 入院費なども含めると全部で30万越えです。
  • シニア保険に入っていたので、手術費と入院費が保険適用で半額以下にはなりました。本当に人間もそうだけど、歳をとった時に保険は入ってた方がいい…!

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7/3

様子が安定しているので無事退院。心配していたよりも元気そうに動いて、帰宅後普段通りの様子で過ごしている。抗生剤とステロイドを一週間分処方される。術前も術中も術後もとにかく鼻汁がすごかったようなので、明日から3~4日はネブライザーをすべきとのこと。

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7/4

かかりつけ医にネブライザー処置のため連れていく。昨年にも機材を借りて自宅でネブライザーをした経験があるので、今度はもう自宅用に買ってしまう。薬剤だけは処方してもらわないといけないので、自宅用に用意してもらう。

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7/5~

朝晩の投薬とネブライザーを自宅にて。かなり症状が落ち着いていて、鼻水やくしゃみの症状もほぼゼロになり、日に日に元気な頃と変わらないご機嫌な様子になっていく。

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7/9

生検の結果を聞きに行く。悪性腫瘍と判明し、今後の話を相談。

  • 猫の喉のがんについて、症例が少なく確かなエビデンスがある抗がん剤が存在しない。
  • 一般的には診察後5日程度で亡くなるケースが多いらしく、飼い主が異常に気づいて1ヶ月も経っているのは稀なパターンだそう。
  • 初期段階で発見できたのは、良くも悪くも鼻炎がひどく、後鼻漏が起こっていることで喉の異音がわかりやすかったからではないか。
  • 検査から確定的に判断できたこととして、鼻炎と喉のがんの因果関係は無い。

エビデンスのない抗がん剤を試す意志は私たち夫婦には無い。

緩和ケアとして、ステロイドの投薬とネブライザーを続ける。という方向性です。

 

腫瘍がどんなスピードで育ってしまうかはわからないので、いつになるかはまだ全然予測できないですが、確実に残り時間は少ないということがわかりました。

生活習慣が原因ではない、どうしようもない運命みたいなものだと認識しているので、とにかく最後まで幸せに生きてもらうことだけを考えてケアしていきたいと思います。

 

まさかなー

一年後に追いかけていこうとするとはなー!

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